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医療の話題

薬に対する印象ってどう?製薬協意識調査より①

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最近何個かアグレッシブな話題を取り上げました。

反ワクチンだったり、民間療法だったり。

そんなとがった考え方を持つ方は稀であるとは思いますが、

では、一般の方は「くすり」についてどんな印象をお持ちなのでしょうか?

 

今日は製薬協のアンケート調査をもとに、薬に対するみなさんの印象を紐解いていってみましょう!

自身に当てはめて考えてみると面白いかも?

それぞれの項目について、簡単なコメントも記載しました。

 

・参考:第13回 くすりと製薬産業に関する生活者意識調査(2019年10月)

 

 

 

 

調査概要

日本製薬工業協会(製薬協)広報委員会では、生活者・患者さんを対象として、くすりや製薬産業に対する意識調査を1996 年から行っています。

その13 回目の調査になります!

  

調査の概要  

・調査地域:

    首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)

    京阪神圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)

・対象:満20歳以上の男女(医療関係者・製薬企業従事者等は除く)

・標本数:2,000人

・抽出方法:インターネット調査用パネルより無作為抽出

・調査方法:インターネット調査

・調査期間:2019年(令和1年)6月26日~28日

・調査機関:GMOリサーチ株式会社 

  

サンプル数は2,000人ですが、どこぞの信用できぬ電話世論調査ではなく、インターネットパネルによる調査になりますので、そこそこ信頼がおけるのではないでしょうか?

 

薬に対する印象は世代間の格差が大きい可能性もあり、インターネット調査では高齢者(医療リテラシーが低い可能性)をある程度排除してしまう可能性はありますが、サンプル内の年代別比率はほぼ均等ではあります。

 

ただこのようなインターネット調査を受けられる高齢者は、メディアリテラシーが高い可能性があり、それがある種の交絡因子となっている可能性はあります。

 

雑に言えば、ネットもろくに使えないような高齢者は医薬品に対する印象もめちゃくちゃなのでは?

という私の偏見です。

特に根拠となるデータは持ち合わせておりませんので、悪しからず。

 

調査地域も首都圏なので、結構なバイアスがある可能性はあります。

あくまで一つの調査データとして考えたほうがよいかも?

 

さて、では具体的なデータを見てみましょう

 

 

薬の説明、ちゃんと受けた?

医療関係者から処方薬についての説明を受けた人の割合と説明満足度です。

  

薬の説明について  

・説明実施率94.8%(0.3ポイント増)

・説明満足度92.4%(±0ポイント)

  

95%も説明を受けている!と思われますか?

むしろ、私としては処方薬について説明を受けていない人がおられるのは驚きですね!

 

薬局で説明されないことはまずないと思いますので、昔ながらのクリニックの院内処方等でしょうか?

それともDo処方だから説明を省略されたとか?

説明についてはみなさん概ね満足しているようですね。

 

 

 

副作用あった?

副作用経験率は前回より増加、副作用関心度も上昇したとのこと。

  

副作用について  

・副作用経験率37.4%(1.0ポイント増)

・副作用関心度60.7%(1.1ポイント増)

  

ここでいう副作用は患者さんの自己評価になりますので、不定愁訴や因果関係がないものも含まれていると思われます。

それにしても4割弱というのは結構多いですね!

 

みなさん薬を飲むと副作用が出ることを恐れているのでしょうか?

薬に副作用がないことはあり得ませんが、薬に副作用があるからといって、必ず起こるわけではありませんので、必要以上に恐れなくても良い気がします。

・参考:副作用の考え方

 【それって薬のせい?】薬を飲んで起きた症状の因果関係はどう考える?有害事象と副作用の違いは?【治験】 – るなの株と医療ニュースメモ

 

 

もらったお薬、どこの会社のか知ってる?

処方された薬のメーカー名の認知意向率、高認知意向率ともにやや増加しています。

  

薬のメーカーについて  

・認知意向率31.3%(1.8ポイント増)

・高認知率「全て知っている」+「大体知っている」⇒25.0%(1.4ポイント増)

  

処方された薬がどこの会社の薬かはみなさんご存知ですか?

だいたい3割ぐらいの方がご存知みたいです。

今は薬局で薬情(A4の紙が多い?)もらいますし、ジェネリックだと薬の名前になっているので、分かるのかな?

 

先日オランザピンの名前を後発品の屋号の「アメル」と勘違いしていた、トンデモ記事が話題でしたね。

あれはなかなか衝撃的でした。

 

薬がどこのメーカーのものか知ることは、後述のくすりの相談窓口の活用にもつながりますので、ぜひ興味を持って頂きたいです!

 

 

どんな情報が欲しい?

入手したい処方薬情報 の上位 

・薬の副作用

・薬の効能・効果

・薬の飲み合わせの注意

・薬の種類・成分・特長

 

やはり副作用は恐れられていますね!

前述の副作用の経験率を考慮するに、必要以上に恐れられているような?

これが反ワクチンを生む土壌なのでしょうか?

 

薬局でもらうシートには副作用の割合は記載されていませんので、気になる方は添付文書を検索してみるとよいでしょう。

薬にもよるので何とも言えませんが、クリティカルな副作用がばんばん出る薬は、そうそうありません

 

飲み合わせ、いわゆる併用注意と併用禁忌についても情報を得たい方が多いみたいですね

この点については、薬局では厳正に確認されていると思います。

薬剤師の本領発揮ともいえるかもしれません。(違ったらごめんなさい薬剤師さん)

 

 

 

どんな情報をもらった? 

医療関係者からの説明の上位  

「薬の服用方法」

「薬の効能・効果」

「薬の種類・成分・特長」

  

患者側の情報ニーズとのギャップが大きいもの  

「薬の副作用」

「薬の飲み合わせの注意」

「薬のメーカー名」

「薬の保管方法」 

 

医療者側は有効性や服薬方法といったPositiveなことを述べたいのに対して、患者側は副作用や飲み合わせといった、ややネガティブな情報を欲しいようです。

このギャップを埋めていき、患者さんの安心感を高めることが、治療の満足度を高める要因になるのかも?

 

また薬の保管方法についてはちょっと意外でした。

遮光とか特別なものがない限り、あえて説明されないような気がしますが、情報としてあると安心するのかも?

 

 

薬の情報、どこから入手した?

医師・薬剤師以外での処方薬の情報源は「インターネット(ウェブサイト)」が圧倒的に多いとの結果です。

インターネットの情報入手先は「民間の情報サイト」と「製薬会社」がメインです。

 

民間の情報サイトかぁ。

パスメドさん(TOP | パスメド-PASS MED-)や

薬剤師の脳みそさん(薬剤師の脳みそ

ぐらいちゃんとしたところならよいのですが、変なサイトもゴロゴロしているので、気を付けないといけません。

 

薬の情報は添付文書引くのが一番安全かつ詳しいのですが、なかなか難しそうですね。

(分かりやすさでは負けますし。)

ちなみに添付文書はPMDAのサイトから簡単に検索できますよ!

・添付文書検索

添付文書情報メニュー

 

 

 くすりの相談窓口って知ってる?

製薬会社の「くすり相談窓口」の認知率は20.7%。利用者満足層の割合は89.7%です。

認知者ベースの利用率は14.0%になります。

問い合わせ内容上位は、「効能・効果」「副作用」「成分・特徴」です

 

くすり相談窓口は、簡単に言うと製薬会社の薬に対する相談窓口です。

(解説になっていない)

医療消費者(患者・生活者)に対して、医薬品に関する情報を提供することにより、その適正使用の推進・普及をはかり、よりよい医療に貢献することを目的として、各社が開いています。

 

製薬協のくすりの相談窓口一覧です。

会員会社|製薬協とは|日本製薬工業協会

 

認知率は低いですが、利用者満足度はかなり高いですね!!

みなさんはご存知でしたか?

薬剤師や医師が問い合わせするイメージかもしれませんが、別に患者さんだって問い合わせてよいのです。

疑問があったら問い合わせてみてはいかがでしょうか?

 

個人的にはまずはかかりつけの薬剤師さんに聞いてみてとも思いますけど、別に直接メーカーに聞いたっていいですよね!

 

 

ジェネリック医薬品って知ってる?使いたい?

「新薬」と「ジェネリック医薬品」の認知は93.7%(1.9ポイント増)です。

服用薬が「新薬」か「ジェネリック医薬品」かの認知は85.1% (19年調査から選択肢変更)です。

 

みなさんジェネリック医薬品のことは大体認知されていますね。

CMがんがんやってますからね。

私はあれのせいで某ヤナギさんが嫌いになりました。

選択意向と理由は下記の通り。

  

選択意向  

「ジェネリック医薬品」55.7%(2.9ポイント増)

「医師にまかせる」29.3%(1.7ポイント減)

「新薬」11.2%(0.8ポイント増)

  

選択理由

「新薬」:「品質」78.0% 「信頼」64.5%

「ジェネリック医薬品」:「価格」87.5%

  

半数強がジェネリックを選ぶと。

その理由はやはり安さ。

なるほど。

 

医師に任せると合わせると、ジェネリックが8割ぐらいになるのは分かるところですね。

申し訳ありませんが、私は11.2%でこれからも未来永劫変わりありませんー!

 

・参考

オーソライズドジェネリック(AG)ってなに?先発品や普通の後発品との違いは? – るなの株と医療ニュースメモ

 

 

病院からもらう薬ってどう?

処方薬への信頼層は85.8%(1.6ポイント減)です

  

処方薬のイメージ

「医師が処方してくれるので安心」89.3%(1.7ポイント減)

「市販の薬よりもよく効く」88.6%(0.3ポイント減)

  

市販薬と比べた処方薬の信頼性に関する調査ですが、「安心」「よく効く」「信頼できる」などのイメージが定着しています。

しかし処方薬の信頼は盤石!と思いきや、意外とそうでもないですね。

 

何でだろう。

薬局で自分で買う方が効くと思うのかな?

 

あ、CMのせいかな?

効きます!って感じですものね。

医療用医薬品は宣伝できないですからね。

CMしても直接患者さんに売れないから意味なんてないのですけど。

 

市販薬の方が強いなんてことは基本的にはありませんので、もっと処方薬を信頼も良いと思います!

処方する医師への信頼度も影響しているのかな?

 

 

 

まとめ

今日は製薬協の調査から一部を抜粋して、くすりに関する意識調査をまとめてみました。

医薬品開発に従事する側としては、意外な結果もありましたねー。

みなさんはいかがでしたか?

 

私が気になったのは、情報を与える側と受け取る側のギャップですね。

患者さんが求めている情報を伝えることが、大事なのかもしれません。

 

承認されたワクチンについても安全であり、重篤な副反応なんかめったなことでは起こらないわけですが、理屈だけ伝えても相手のほしい情報に向き合えていないのかもしれませんね。

 

コミュニケーションはキャッチボールであり、ドッジボールではありませんからねー。

重いっきり正論を投げても、よけられてしまっては仕方ありません。

相手が取りやすいボールを投げないとですね。

 

この辺は私も気をつけなきゃ。

 

 

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